名水わさびについて

ある日、自宅の裏山にある湧水の沢にわさびが自生しているのを見つけました。ほとんど葉っぱのみでしたが『こんな所でわさびができるんだ』とちょっと興味がわき、わさびの本を購入。水温も一年中13℃とわさび栽培に適していることが解り、大きなタライでわさび田（畳石式もどき）を製作。見事に10cmほどの根茎（本わさび）が出来ました。

これをきっかけにわさびに夢中になり、既に大垣でわさび栽培に成功していた『名水わさび』で3年間研修。ますます、わさびの魅力にとりつかれ、生産量をどんどん増やし、大垣と言えば『わさび』となるようにしたいと思い、31年間勤めた自動車関係の会社を早期退職。そのまま『名水わさび』の２代目となりました。

名水わさびでは、主に『真妻わさび』を栽培しております。『真妻わさび』は国産わさびの最高級品種と言われており、強い辛みの中にまろやかな甘みがあり、香り豊かなのが特徴です。しかし、他の品種と比較して育成期間が長く（他の品種が1年～1年半に対し、真妻わさびは2年以上）、栽培条件が厳しい（通年の水温が15度以下で栄養分が豊富なきれいな水で栽培しないと大きく育たないなど）為、生産量が少ない品種です。わさびが有名な静岡県においても、真妻わさびは全体の3割程度しか生産されていません。
わさびにも、食べた方にも、環境にも優しい『名水わさび』の生わさびを是非お召し上がりください。